みなみおおさか



朝日新聞大阪本社
  堺支局、関西空港支局、富田林支局の
      記者が赤裸々に語る!
 

          
支局の窓
                  
            
新聞の窓

(2012年 3月号)
朝日新聞南大阪販売株式会社
堀江 勝美   
 
終わりから新しいスタートへ

 「南極観測隊に行った中山由美さんの講演があるよ」だから「修了式に出席しよう」と声をかけました。彼女は新聞奨学生の従業員。この春、大学卒業で奨学生を修了です。「大阪で1人だけの女の奨学生だから…」としぶっていましたが、女性記者として初めて観測隊に同行して越冬したり、40日間氷上生活をした中山さんのプロフィールに動かされて出席を決めました。彼女、Wさんは学業と新聞配達従業員の両立を4年間やりとげました。

 「不配はだめだぞ!事故おこすな!」厳しい注意をにっこり受けて、しっかり職務をこなしました。この経験を土台に彼女の新しい夢に向かって出発の準備をしています。新聞奨学生は近年減少しています。朝3時頃から仕事をして、大学に行って授業を受け、戻っては夕刊を配達するというのは根性のいることです。われらがWさんは、新しい出発までの助走期間はまだ配達をすると言っています。

 話はかわりますが、NHKの朝ドラ「カーネーション」を見ておられる方が多いようです。ファッションデザイナーの小篠綾子さんがモデルといわれています。まさにど根性物語です。戦前・戦後の時代を生き抜く主人公の姿と、その流れの中で間に何度か挿入される岸和田のだんじりのようなたくましさ、閉塞感を切り開いていくさわやかな疾走感がいいですね。母親から娘たちに引き継がれていくファッションの夢、3月末でドラマはどんなエンディングをむかえるのでしょうか。

 さて、朝日新聞の大阪版では3月3日から2つの新連載が始まります。「みをつくし 語りつくし」と「おおさか時空旅行」です。「みをつくし 語りつくし」では第1回にコシノヒロコさんが登場します。ご期待ください。


★朝日新聞「大阪版」にて3月3日よりスタート!
  


●新連載1「みをつくし 語りつくし」
 毎回、魅力あふれる著名人が「大阪と私」について語ります。さまざまなジャンルで活躍する方をゲストにお招きします!第1回はコシノヒロコ氏(ファッションデザイナー)です。今後の掲載予定は青木豊彦氏(宇宙衛星まいど)、川渕三郎氏(JFL名誉会長)、沢口靖子氏(女優)などです。

●新連載2「おおさか時空旅行」
 戦前〜戦後と今日の大阪の街を写真で見比べ、そこから浮き出るさまざまな実態を探ります。







新聞の窓

(2012年 2月号)
朝日新聞大阪本社
販売局
 井上 充
 朝日新聞社の販売局で大阪府南部地区の担当をさせていただいております井上充と申します。読者の皆様は新聞社の販売局と聞いても、仕事のイメージが湧かない方が大半だと思います。

 私の仕事内容を簡単に説明しますと、取引先であるASA(朝日新聞販売所)の新聞社側窓口といったところでしょうか。具体的には毎月最低1回、担当地区内のASAを訪問。経営者であるASA所長と「朝日新聞の部数をいかに増やすか」という戦略を話し合います。
 
 但し、ASAによってエリア特性は千差万別。他紙との競争状況やASAの経営・労務問題なども計算に入れながら、目標達成に向け最適な方法を所長と共有していきます。入社6年目の私にとっては、まだまだ勉強する事も多いですが仕事のやりがいも感じ、日々奮闘しています。

 そもそも私がこの仕事を目指したきっかけは、大学時代に朝日新聞の新聞奨学生をやった事が最も影響しています(※新聞奨学生とは学生が新聞販売所に住み込みで配達、集金などの業務に従事し、大学に支払う学費などを奨学金として受給する制度)。販売所で配達、集金をしていた立場から新聞を発行するメーカー側の立場になり、改めて感じる事は新聞が読者の皆様の元へ届けられるまでに携わる人数の多さです。

 記事を書くため取材現場を駆けずり回る記者、記者が書いた記事を確認し見出しをつける人、紙面レイアウトを考える人、印刷工場で新聞を印刷しミスがないかチェックする人、印刷された新聞を大切に販売所へ配送する人、販売所から読者宅へ雨の日も風の日も毎日休む事なく配達する人。このように様々な人間の思いを詰め込んで、新聞は皆様の元へ届けられています。時にはこうした新聞に携わる人々の思いも想像しながら、目を通して頂ければ幸いです。

 インターネットの普及などにより、残念ながら若年層を中心に新聞離れが進みつつあります。しかし、そんな時代だからこそ人間の温もりが感じられる新聞の存在価値が見直されるべきではないでしょうか。昨年3月の東日本大震災発生後、各地の避難所に届けられた新聞は被災地の方々に熱心に読み回されたそうです。



新聞の窓

(2012年 1月号)
日刊スポーツ西日本
大阪本社販売局
浜口 学 

 本コラムを初めて書かせていただくにあたり、私の仕事を紹介させてさせていただきます。スポーツ新聞社の販売局とは、その名の通り「新聞を売る」部署です。駅構内にある売店やコンビニエンスストアで売られる新聞の納入管理。そして、配達・集金いただいてるASA(朝日新聞販売店)との営業とその管理です。

 読者に魅力を感じてもらう記事を取材し形にする「編集局」。紙面の魅力を感じてもらい協賛企業に働きかける「広告局」。「販売局」は読者を増やすのが命題です。最近はインターネットや携帯電話の普及で、ニュースを新聞で「読む」人が少なくなっています。各種サイトでニュースを「見る」人のほとんどが「より速く、コンパクトな情報だけで十分」と感じているようです。現場記者しか分からないせっかくの情報。つまみ見るだけでなく、しっかり読んで欲しい。だからこそ、いろんな企画を提案しています。

 これからスポーツを始める子供たちに「プロ野球」の魅力を伝えたい。プロ選手のスゴさを間近で体感してもらおうと3年前に企画したのが「オリックスちびっ子番記者1日体験」です。毎回20人の小学生を「日刊スポーツの1日記者」として取材してもらいます。試合前練習をグラウンドに立って見学。プロの打球や投げる球のスピードに驚く子供たちがほとんど。ベンチに座れば「結構硬いなあ。お尻が痛くなりそう」と新しい発見に声をはずませます。

記念撮影の後、保護者と相談して考えた質問を、インタビュールームで選手にぶつけます。「奥さんと岡田監督、どちらが怖いですか?」、「月のおこづかいはいくら?」など、子供ならではのストレートな質問が飛び交います。取材後は京セラドーム内のブルペンやウエートルーム、選手食堂などを見学し終了。取材前には緊張していた子供たちも、満面の笑みを浮かべ、もらったサインを保護者に自慢し、試合観戦へ向かいます。

 観戦した試合の記事を翌日に読む、さらに子供たちが取材した内容と名前が後日に掲載されます。ある小学2年生の男の子の話。お父さんが宮城に単身赴任中で楽天ファンだったのですが、お母さんから「オリックスファンになっちゃいました」とお手紙もらいました。今では隅から隅まで日刊スポーツを読んでくれているそうです。子供たちの笑顔と保護者からの喜びの声をもらえる企画をこれからも提案していきたい。