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わが街・人
いつもの街の新しいもの、懐かしい風景、素敵な人たち。
素晴らしい出会いを、ここから。


2012年 2月号

精密な総合芸術は2人の共同作業

ミニチュアドールハウスを作る吉川さんご夫妻(堺市南区)

2人の間にあるのは、どちらも3年がかりで完成させたヨーロピアンハウス(右)と
昔の温泉旅館風の和風ドールハウス

 ミニチュアドールハウスをご存じですか。12分の1や24分の1のサイズに縮小された家などの建物。外観のみならず、内部の家具や調度品、小物類、ときにはそこで暮らす人たちまで、精密に忠実に縮尺し再現した様子は、まさに芸術です。

 集めて楽しむ人、作って楽しむ人、見て楽しむ人、ドールハウスの楽しみ方はさまざまですが、自分たちで作ることに喜びを感じているのが、吉川重光さん・憲子さんご夫妻。

 ご自宅を訪ね、部屋に陳列されている“作品”を拝見してビックリ。洋館、和風旅館、ショップ…、どれを見ても、細かいところまで本物そっくりに作られています。とくに見事なのは、平成12年3月から11月まで、8カ月かけて作り上げたという第1号のドールハウス。今は販売されているキットを購入し、送られてくる部品を組み立てていく形ですが、最初の作品だけは写真を参考に自ら設計図を描いて、一から作っていったものなのです。

 材料探しから始まり、木を切って木工用ボンドと瞬間接着剤で貼り合わせ、細かい部分は彫刻刀などを使って細工していきました。屋根や窓、ドアを設え、部屋の調度も金属製の小物以外はすべて手製。部屋においてある楽器が手作りなら、そばの譜面台にある楽譜まで手書き。タンスは引き出しを開けることもできるというから驚きます。

 飾りのキルトや窓のカーテン、ベッドカバーなど、布製のものを作るのは、憲子さんの担当。作品はみんな、夫婦2人の合作です。

 「難しかったのは、窓の上部のアーチ。切り取った残りをそのまま扉にしないといけないので失敗できないんです。建物を組み上げるのに幅や高さをきちんと同じ寸法に調整するのも大変でした。少しのズレがあると、ドアや窓が開きませんから。写真を見て合っているかどうかを1つひとつ確認しながらの作業。初めてドールハウスに挑戦するのに、いきなり難しいものをモデルにしてしまいました」と、苦笑いする重光さん。けれど、達成感はいちばんあったと、憲子さんと2人、声を揃えます。

 きっかけは、憲子さんがホームセンターでドールハウスの本を見て、「可愛いし夢がある。作ってみたい」と思ったことから。土木関係の仕事をし、若いときから橋の模型などを自分で作っていた重光さんが、「それなら建物作りくらいは手伝う」と言って始めました。仕事柄、設計図を描くのはお手のもの。昔は大工になりたかったというほど手先が器用なこともあって、逆に重光さんのほうが夢中になりました。

 「夫婦で同じことに熱中できることでしょうか」

 2人にとってのドールハウス作りの魅力を尋ねると、こんな答えが返ってきました。

  
第1号の作品(外観)。出窓の傾斜が難しかったそうです
内部の様子。細かい作業が見て取れます
別の作品の1部屋。人形が入ると、よりイキイキとした空間に

  

バックナンバー

  12年 1月号 地域の人たちに希望と安心を
  11年12月号 バチが弾き出す魂の叫び
  11年11月号 歴史あるまちを守る案内人
  11年10月号 五行歌集『恋物語』を出版
  11年 9月号 男性ボランティアが奮闘する憩いのサロン
  11年 8月号 日常の暮らしで使える器を
  11年 7月号 水を知ると世界が見える!?
  11年 6月号 子どもたちと一緒に楽しむ人形劇
  11年 5月号 親の元気がポットでわかる!
  11年 4月号 祝・泉北バレーボール連盟40周年
  11年 3月号 SAYAKAホールを音楽文化活性化の核に
  11年 2月号 空の上から堺の魅力を再発見!
  11年 1月号 声だけでつくり出す不思議な空間
  10年12月号 “4足歩行で楽しく爽快にウオーキング
  10年11月号 人権を、平和を、歌に託して伝えたい
  10年10月号 郷土の歴史研究からまちおこしへ
  10年 9月号 風船、音楽、体操で笑顔を届けたい
  10年 8月号 大阪代表で囲碁の全国大会出場!
  10年 7月号 第3回「みどりのつどい」開催
  10年 6月号 科学の楽しさを子どもたちに
  10年 5月号 よさこいで泉北を明るく元気に
  10年 4月号 働き成長する喜びを“仲間”とともに
  10年 3月号 リサイクルで世の中の役に立ちたい
  10年 2月号 車いすテニスでスポーツへの情熱再び
  10年 1月号 すぐに処置すれば助かる命がある
  09年12月号 絵を愛して逝った夫へ
  09年11月号 心の思いを言葉にのせて
  09年10月号 ボランティアは助けられたり助けたり
  09年 9月号 映像の感動を次世代に残したい
  09年 8月号 超ミニ盆栽の“自生育手伝い人”
  09年 7月号 歌って、しゃべって、楽しいひととき
  09年 6月号 心をつなぐ“花の散歩道”
  09年 5月号 「民・学・官・産」をつないで泉北をマザータウンに
  09年 4月号 保険と、うどんと、クルーズと・・・
  09年 3月号 80歳を超えて「発明家」の夢を実現
  09年 2月号 明るく、楽しく、心が弾む音楽を
  09年 1月号 ごみを拾わなくていい街・堺をつくろう!
  08年12月号 人の温もりと琥珀色の幸福を、もう一杯!
  08年11月号 めくるめくメルヘンの季節がやってきた
  08年10月号 自然と文化遺産の街・河内長野へ、ようこそ
  08年 9月号 “ボランティアの祖” 行基は堺が生んだ偉人
  08年 8月号 「第1回SOIYA・SAKAI」を企画した「堺太鼓みくに」代表
  08年 7月号 野鳥と身近な自然とのふれあいを
  08年 6月号 青春の熱いたぎりをサウンドに乗せて
  08年 5月号 癒しの音色が風に乗って
  08年 4月号 楽しく歌えば元気で若く!
  08年 3月号 堺で初めて芸術祭で受賞の快挙
  08年 2月号 明るく元気に、燃えろスマイル
  08年 1月号 古い町家を改造して展示&休憩所を開館
  07年12月号 幽玄の世界へ誘う能面を打って20年
  07年11月号 尺八とフルートで奏でる“父娘”二重奏
  07年10月号 人との出会い、つながりが財産
  07年 9月号 観濠クルーズへいらっしゃい
  07年 8月号 泉北ニュータウンあのころ
  07年 7月号 楽しく踊って元気に幸せに
  07年 6月号 第8回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA
  07年 5月号 内川の水で、育てたヤドカリ、昆布の芽
  07年 4月号 古くからの堺の魅力を大事にしたい
  07年 3月号 在日外国人たちの“駆け込み寺”
  07年 2月号 短歌は誰でも作れます
  07年 1月号 堺市のシンボル「阪堺線」の存続を
  06年12月号 蘭を育てて70年の「蘭博士」
  06年11月号 ジャンルを超え、心に届けるYOSAKOI
  06年10月号 市民参加で暮らしやすいまちづくりを考えよう
  06年 9月号 堺のまちづくりは行政だけにまかせておけん!
  06年 8月号 「大和川水辺まつり」開催
  06年 7月号 シネコン「MOVIX堺」がオープン!
  06年 6月号 素敵なハーモニーを紡いで25年
  06年 5月号 晶子、愛をうたう
  06年 4月号 還暦でも“大阪のおばちゃんパワー”全開!
  06年 3月号 自転車ほど素晴らしい乗り物はない
  06年 2月号 流れる言葉を、とどまる文字に
  06年 1月号 心のぬくもりを伝えていきたい
  05年12月号 堺のいいものを守りたい
  05年11月号 泉北ニュータウンを住みよい街に
  05年10月号 痛みのわかる仲間とともに・・・
  05年 9月号 きれいな街が泣いている汚れている
  05年 8月号 定年後に始めたひょうたん作りは“名人芸”
  05年 7月号 定跡・手筋を覚えるのが上達の早道
  05年 6月号 大和川を遊べる川に!
  05年 5月号 高齢者に生きがいと参加の場を
  05年 4月号 パソコンで情報弱者をなくしたい
  05年 3月号 子どもたちが私に力をくれた
  05年 2月号 ゲルマニウムラヂオを作ろう!
  05年 1月号 Ⅴリーグ制覇へ、黄色い炎が燃える
  04年12月号 木の実で作るおもしろワールド
  04年11月号 ギターを抱いた介護福祉士
  04年10月号 こころに響く、ことばと音楽
  04年 9月号 川柳の魅力を伝えたくて